今回はXperia 1 III(SO-51B)の充電不良の事例です。充電ケーブルを挿すと一瞬だけ電流が流れますが、そのあとはまったく流れなくなる症状でした。充電の5Vレールで電流の流れ方を確認したところ、充電機能も担っているPMIC(電源管理IC)のPM8350BHが正常に動作していないと判断しました。IC交換を行い、症状の改善を確認できています。
症状・お預かり時の状態
| 機種 | Xperia 1 III(SO-51B) |
| 症状 | 充電ケーブルを挿しても充電されない。 |
| 経緯 | おそらく自然故障 |
充電ケーブルを挿した瞬間だけ電流が流れますが、すぐに止まり、その後はまったく流れない状態でした。経緯としては、おそらく自然故障と考えられます。
初期診断:まず何を測るか
まずは充電まわりの様子を、電流の流れ方から確認しました。
- 充電の5Vレールに電流を流し、どのように流れるかを確認
- 本来であればある程度流れるはずの電流が、僅かしか流れないことを確認
- この結果から、充電機能も担当しているPM8350BHが正常に動作していないと判断

処置内容
診断結果をもとに、PM8350BHを交換しました。
- 基板からPM8350BHを取り外す
- PM8350BHを取り付ける


結果・動作確認項目
PM8350BHの交換後に充電ケーブルを接続し、充電の反応を確認しました。
- 充電ケーブル接続時に充電マークが表示される
画面に充電マークが出たのを見て、交換した甲斐があったと感じました。

ご提案
今回の事例のように、ケーブルを挿した瞬間だけ電流が流れてすぐに止まる充電不良では、充電機能も担っているPMICの不具合が原因になっている場合があります。機種や個体によって原因は異なりますが、電流の流れ方が正常な挙動とどう違うかは、原因を探るときの手がかりの一つになります。
想定される依頼シーンとしては、①充電ケーブルを挿すと一瞬だけ反応してすぐ止まる端末、②充電まわりの部品を交換しても改善しなかった端末の2つが挙げられます。
診断のみのご依頼にも対応しており、当店ではiPhoneやAndroidのスマートフォンから、iPad・タブレット、Switch・PS5などのゲーム機、ノートPCまで幅広い機種の基板修理に対応しております。機種ごとに依頼先を分ける必要がなく、基板修理の窓口を当店1社にまとめていただけます。
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