「電源が入らない」という症状は、原因の候補が多く、どこから手を付けるか迷いやすいものです。今回は、電源が入らないiPad Air 3について、基板側の診断からご依頼をいただきました。原因はメイン電源のショートで、よくあるパターンの一つです。サクッと流れをご紹介します。
症状・お預かり時の状態
| 機種 | iPad Air 3 |
| 症状 | 電源が入らない。 |
| 経緯 | 故障に至った経緯は不明で、基板側の診断からのご依頼 |
初期診断:まず何を測るか
まずは通常の手順どおり、電源まわりから順に確認していきました。
- バッテリーのコネクタを外し、DC安定化電源をつないで電流の流れ方を確認
- テスターでメイン電源ラインの抵抗値を確認し、ショートの有無を判断
- 通電時の発熱を確認し、ショートしている箇所を特定

処置内容
診断で特定した箇所に対して、次の処置を行いました。
- メイン電源ラインでショートしていたコンデンサを除去
- 新品のコンデンサは実装せず、除去のみで対応

結果・動作確認項目
電源が入ったのを確認できたときは、肩の力がすっと抜けました。ショート解消後、以下の項目を確認しました。
- 電源の起動
- 画面表示とタッチ操作
- 充電の認識
- 発熱と消費電流の推移
ご提案
今回のような電源不良につながるショートは、この機種に限らず見られることの多い故障です。電流・抵抗値・発熱を順に確認する通常の手順で、原因箇所を切り分けられる場合があります。
想定される依頼シーンとしては、①電源が入らず、基板側のショートが疑われるiPad・タブレット、②原因の切り分けとして、基板の診断を先に進めたい端末の2つが挙げられます。
診断のみのご依頼にも対応しており、当店ではiPhoneやAndroidのスマートフォンから、iPad・タブレット、Switch・PS5などのゲーム機、ノートPCまで幅広い機種の基板修理に対応しております。機種ごとに依頼先を分けることなく、基板修理の窓口を1社にまとめていただけます。
