2026/10/08

iPhone SE(第2世代)A2296 バックライト不良・タッチ不良|3層目の配線まで削り出して断線を修復

今回は、同業の修理会社様からお送りいただいたiPhone SE(第2世代)A2296のバックライト不良とタッチ不良の修理事例です。テスターでタッチ回路とバックライト回路の断線を確認し、基板の3層目にある配線まで削り出して繋ぎ直すことで、画面表示とタッチ操作が戻りました。

症状・お預かり時の状態

機種iPhone SE(第2世代)
症状バックライト不良・タッチ不良
経緯タッチ不良修理の作業中にバックライト回路も損傷

もともとは、エンドユーザーからご依頼元へタッチ不良の修理依頼が入っていた個体です。タッチ不良は自然故障によるもので、この機種によく見られる症状です。原因はタッチ回路の断線で、ご依頼元もおそらくその点をご存じのうえで修理を試みられたものと思われますが、その作業中にバックライト回路まで傷めてしまい、当店へご依頼いただきました。

お預かり時は、画面のバックライトが点灯せず、タッチも効かない状態でした。基板に手を入れている途中で別の回路を傷めてしまったというご相談は、当店でも珍しくありません。

初期診断:まず何を測るか

すでに基板に手が入っている個体では、どこにどのような作業がされているかを把握してから測定に進みます。今回もご依頼元の作業跡が残っていたため、まずその状態を確認し、そのうえで症状に関わる2つの回路の導通を確認しました。

  1. 基板を取り出し、ご依頼元が作業されていた箇所(作業跡)の状態を確認しました。
  2. テスターでタッチ回路とバックライト回路の導通を確認しました。
  3. 両回路とも導通がなく、タッチ回路とバックライト回路が断線していることを確認しました。

処置内容

断線していた配線は基板の3層目にあり、表面からは直接届きません。そのため、作業跡の除去から内層の露出、繋ぎ直しまでを順に進めました。

  1. 作業した箇所の状態を確認するため、ご依頼元の作業跡をすべて取り払い、あわせて周辺を削りました。
  2. 問題の回路の配線が3層目にあるため、1層目・2層目を削って3層目を露出させました。
  3. タッチ回路とバックライト回路を繋いだ後、削る過程でやむを得ず断線させた1層目・2層目の部分を改めて繋ぎ直しました。

結果・動作確認項目

処置後に起動し、設定画面が表示されることを確認したうえで、以下の項目をチェックしました。電源を入れてバックライトが点いたときは、店主としても素直にうれしい瞬間でした。

  • バックライトが点灯し、画面が表示される
  • タッチ操作が反応する
  • 充電が認識される

ご提案

今回のように配線が多層基板の内層にある場合、その上の層を削らなければ断線箇所に届きません。また、削る過程で上の層の配線を断線させてしまうこともあり、内層を繋いだ後に上の層まで繋ぎ直して、ようやく回路が元通りになるケースがあります。すでに作業跡がある基板では、いったん作業跡を取り払って状態を確認し直すことも有効な手段のひとつです。

想定される依頼シーンとしては、①iPhone SE(第2世代)のタッチ不良のように、基板側の断線が疑われる症状の修理依頼を受けた場合、②自社で作業を進める中で別の回路を傷めてしまい、元の症状とあわせて修復が必要になった場合の2つが挙げられます。作業中に傷めてしまった基板でも修復できるケースがありますので、お気軽にご相談ください。

診断のみのご依頼にも対応しており、当店ではiPhoneやAndroidのスマートフォンから、iPad・タブレット、Switch・PS5などのゲーム機、ノートPCまで幅広い機種の基板修理に対応しております。機種ごとに依頼先を分けることなく、基板修理の窓口を当店1社にまとめていただけます。

修理のご相談や料金はホームページでご確認いただけます。お問い合わせは公式サイトの問い合わせフォームよりお気軽にどうぞ。

「まずこの基板を見てもらえるか聞きたい」という段階でもかまいません。症状や基板の写真を添えて、LINEからそのままご相談いただけます。

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