電源が入らないという症状は、外から見える手がかりが少なく、原因の切り分けに悩まされることの多い故障です。今回はPixel 6a(GX7AS)の電源不良について、基板側の診断からのご依頼をいただきました。iPhoneなどでよく見られるメイン電源のショートは、Pixelでも起こります。ただ、Pixel 6aの基板はほとんどがシールドで覆われているため、ショート箇所を探すのが大変です。今回は、その特定から処置までの流れをご紹介します。
症状・お預かり時の状態
| 機種 | Pixel 6a(GX7AS) |
| 症状 | 電源が入らない。 |
| 経緯 | 故障に至った経緯は不明で、基板側の診断からのご依頼 |
経緯が不明な電源不良のため、まずは基板の電源まわりに異常がないかを確認するところから診断を始めました。
初期診断:まず何を測るか
電源が入らない端末では、どこで電流が流れ、どこに異常があるのかを順に確認していきます。今回も通常の手順に沿って診断を進めました。
- バッテリーのコネクタを外し、DC安定化電源から給電して電流の流れ方を確認しました。
- テスターで抵抗値を確認しました。Pixel 6aの基板はほとんどがシールドで覆われているため、ショート箇所を探すのが大変です。
- 通電時の発熱を確認し、メイン電源のショート箇所を特定しました。


処置内容
診断の結果、メイン電源のショートの原因はコンデンサでした。ショートしていたコンデンサに対して、以下の処置を行いました。
- ショートしていたコンデンサを基板から除去しました。


結果・動作確認項目
ショート解消後、以下の点を確認しました。
- コンデンサ除去後に電源が入った。
- 起動して、パスワード入力画面まで表示された。

シールドの多いPixelの基板らしく、ショート箇所の特定に手間がかかった一台でした。
ご提案
今回の事例のように、iPhoneなどでよく見られるメイン電源のショートは、Pixelでも起こります。一方でPixel 6aの基板はほとんどがシールドで覆われているため、ショート箇所の特定に手間がかかります。こうした端末こそ、基板の診断から対応できる修理先があると切り分けを進めやすくなります。
想定される依頼シーンとしては、①電源が入らず基板側のショートが疑われるAndroid端末、②ショート箇所の特定が難しく切り分けが進まなかった端末の2つが挙げられます。なお、技術的に対応可能な範囲の切り分けをあらかじめ実施いただいていると、診断がよりスムーズに進みます。
診断のみのご依頼にも対応しており、当店ではiPhoneやAndroidのスマートフォンから、iPad・タブレット、Switch・PS5などのゲーム機、ノートPCまで幅広い機種の基板修理に対応しております。機種ごとに依頼先を分けることなく、基板修理の窓口を1社にまとめていただけます。
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