Pixel 5の「電源が入らない」は、この機種ではよくあるご相談のひとつです。原因がCPU回路にあるケースが多く、今回もそのパターンでした。DC安定化電源で電流の推移を確認し、CPU周りの断線を疑ってリボールを行ったところ、PIN入力画面まで無事に起動しました。よくある内容なので、作業の流れを軽めにご紹介します。
症状・お預かり時の状態
| 機種 | Pixel 5 |
| 症状 | 電源が入らない。 |
| 経緯 | 故障に至った経緯は不明で、基板側の診断からのご依頼 |
初期診断:まず何を測るか
電源不良の診断は、いつもどおりDC安定化電源での通電テストから始めます。バッテリーのコネクタを外し、そこへDC安定化電源をつないで、電源を入れたときの電流の入り方を見ていきます。
- バッテリーのコネクタを外し、DC安定化電源をバッテリーのコネクタに接続
- 電源を入れ、起動時の電流の推移を確認
- 電流の推移からCPU周りの断線を疑う
Pixel 5ではCPU回路が原因の電源不良がよくあるので、電流の推移を見た段階でCPU回路の断線を疑い、そのままCPUの作業に着手しました。

処置内容
処置はCPUのリボールのみです。CPUを基板から取り外し、はんだを付け直して元の位置に戻します。
- CPUを基板から取り外す
- 古いはんだを除去するクリーニング
- 新たにはんだを塗ってボールを形成
- CPUを基板に取り付け


結果・動作確認項目
CPUを取り付けて電源を入れると、無事に起動しました。「デバイスの再起動後はPINの入力が必要になります」と表示されるPIN入力画面まで進んでいます。この画面が出たときは、お、無事に起動したなと思いました。
- 電源が入り、起動した
- PIN入力画面(「デバイスの再起動後はPINの入力が必要になります」)まで表示された

ご提案
Pixel 5では、CPU回路が原因の電源不良がよくあります。今回のように、起動時の電流の推移からCPU周りに見当をつけ、リボールで起動まで戻るケースもあります。
想定される依頼シーンとしては、①電源が入らず、電流の推移などからCPU回路の不具合が疑われる端末、②バッテリーなどの部品交換では改善しなかった端末の2つが挙げられます。技術的に対応可能な切り分けは、あらかじめ実施いただいたうえでご依頼いただけますと診断がスムーズです。
診断のみのご依頼にも対応しており、当店ではiPhoneやAndroidのスマートフォンから、iPad・タブレット、Switch・PS5などのゲーム機、ノートPCまで幅広い機種の基板修理に対応しております。基板修理の外注先を当店1社にまとめていただくことも可能です。
修理のご相談や料金はホームページでご確認いただけます。お問い合わせは公式サイトの問い合わせフォームよりお気軽にどうぞ。
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